パソコンの処分・買取の費用比較|無料回収の条件表

パソコンの処分・買取の費用比較|無料回収の条件表

📋 この記事でわかること

パソコンの「無料回収」は、送料・処分費・データ消去の3つのうちどこまでが無料かがサービスごとに違うので、費用の比べ方は「合計いくらか」ではなく「どの項目が無料か」で見るのが正解です。リネットジャパンはパソコン本体を含む1箱の宅配回収料金が無料で、消去証明書が付く「おまかせ安全データ消去」は税込3,498円/台の別料金。ライズマークは回収費・処分費・出張費を請求しない代わりに、消去証明書等の書類は発行しません。買取サービスは送料・査定料が無料でも、キャンセル時の返送料は利用者負担というルールがあります。メーカー回収はPCリサイクルマーク付きなら追加料金なし、マークなしは税込3,630円〜(富士通の掲載料金)です。この記事は各社の公式ページに書かれている条件だけを表にまとめました。

📖 この記事は約9分で読めます。

まずは、国の認定を受けた宅配便回収の窓口から条件を見ておくと比べやすくなります。【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>

パソコンの「無料回収」は、何が無料なのか

パソコンの無料回収とは、使わなくなったパソコンを引き取ってもらうときに、利用者が回収料金を負担せずに済むしくみのことです。ただし「無料」がカバーする範囲はサービスごとに違い、実際にかかるお金は次の3項目に分かれます。

  • 送料・集荷費(宅配便で送る、または集荷に来てもらう費用)
  • 回収費・処分費(引き取ったパソコンをリサイクルする費用)
  • データ消去の費用(消去作業と、データ消去証明書の発行)

比較でつまずくのは、3項目のうち2つだけが無料のサービスと、3つとも無料だが証明書は出ないサービスが、どちらも「無料回収」と名乗っているためです。だから見るべきなのは総額ではなく、「自分が必要な項目が無料の枠に入っているか」という一点になります。証明書が要らない個人の利用なら3項目とも無料のサービスで足りますし、勤務先のルールで書類が要るなら消去は有料でも証明書が出るサービスを選ぶ、という順番です。

主要サービスの費用・条件 早見表

結論から言うと、条件がいちばん明快なのは回収料金1箱無料+有料の消去オプションという組み合わせ、いちばん安く済むのは対象品目の条件を満たしたときの完全無料回収です。以下は各社の公式ページに掲載されている条件をそのまま並べたものです(2026年9月5日時点)。

サービス 区分 回収料金・送料 データ消去の料金 消去証明書 条件の要点
リネットジャパン 回収・処分 パソコン本体を含む回収1回につき1箱が無料/2箱目以降は1,680円(税込1,848円)/箱 おまかせ安全データ消去 3,180円(税込3,498円)/台 あり(消去サービス利用時) 箱は3辺合計140cm以内・20kg以内
パソコン無料回収(ライズマーク) 回収・買取 回収費・処分費・出張費の請求なし(佐川急便が集荷) 回収・買取したHDD/SSDに実施(物理的に破壊する場合あり) なし(書類の発行・通知なし) 対象品目のリストあり/梱包後160cm・30kg未満
パソコン買取アローズ 買取 送料・見積り料・振込手数料が無料/梱包キット無料 公式サイトに記載なし(利用者側で消去してから送るのが安全) 公式サイトで要確認 キャンセル時の返送料は利用者負担
Mac買取ネット 買取(Apple製品) 送料・査定・振込手数料が無料/梱包グッズ最大5箱まで無料 公式サイトに記載なし 公式サイトで要確認 稼働品も故障品も対象/入金は最短24時間以内
Jan-gle 買取 秋葉原の店頭買取と、宅配便を使うらくらく集荷買取の2方式(金額は公式サイトで要確認) 公式サイトで要確認 公式サイトで要確認 Mac・Windows・スマホ・ゲーム機など幅広く対象
メーカー回収(富士通の例) 回収・再資源化 PCリサイクルマーク付きは無料(送料込み)/マークなしは税込3,630円〜(運送費込み) 利用者が責任をもって消去 なし 申し込み先はメーカー/配送はエコゆうパック

表のとおり、料金の差より「消去証明書が出るかどうか」の差のほうが大きいのが実態です。無料の枠に消去まで含むサービスは、その分だけ書類の発行を省いています。逆にリネットジャパンの消去オプションは税込3,498円/台と有料ですが、証明書の発行までが料金に含まれます。値段だけを横に並べても選べないのは、そもそも売っているものが違うからです。

「無料」の内訳を3つに分けて読む

費用の見落としを防ぐには、料金表を1行ずつ「誰が負担するか」に翻訳するのが確実です。無料になりやすい項目と、有料のまま残りやすい項目ははっきり分かれています。

費用の項目 無料になりやすさ 見落としやすい条件
送料・集荷費 高い(回収・買取とも無料が多い) 無料は1箱まで。リネットジャパンは2箱目以降が税込1,848円/箱
回収費・処分費 中(パソコン本体を含むことが条件になりやすい) パソコンを含まない箱は有料になる。ライズマークは対象品目のリストで細かく決まっている
データ消去の作業 中(無料の範囲に含むサービスもある) 対象はHDD/SSDのみで、USBメモリ・メモリーカード・光学メディアなどは対象外という線引きがある
消去証明書の発行 低い(有料オプションか、そもそも発行なし) リネットジャパンは工場到着からおよそ2週間で確認できる。ライズマークは書類の発行なし
キャンセル時の返送料 低い(買取サービスで発生しやすい) パソコン買取アローズはキャンセル時の返送料が利用者負担

買取サービスの「送料無料」は、査定額に納得して売る場合の話です。値段が合わずに返してもらう場合の送料まで無料とは限らないので、申し込む前にそこだけは公式ページで確かめておくと安心です。ライズマークの回収条件はライズマークの無料回収の条件をまとめた記事で細かく整理しています。

データ消去の方式と、証明書の有無

結論として、ゴミ箱を空にする・初期化するだけでは足りません。総務省の解説では、画面上でデータが消えているように見えても、ハードディスク上にデータが残されたままになっていることがあり、特殊なソフトウェアを使えば削除したはずのファイルを復元できると説明されています。消去の手立ては大きく3つです。

方式 中身 向いている場面 注意点
消去ソフトによる上書き 市販のデータ消去ソフトで、復元できないように領域を上書きする 売却する予定があり、本体をそのまま残したいとき SSDはHDD用ソフトでは消しきれない場合があり、専用ソフトが要る
物理的な破壊 HDDを取り出して物理的に壊し、読み書きできない状態にする 売らずに処分すると決めているとき 壊した部品は買取の対象外になる。ライズマークは破壊で消去する場合があると明記
暗号化して鍵を捨てる 暗号化したうえで、復号に必要な鍵を確実に廃棄して読み出せなくする はじめからストレージを暗号化して使っていたとき 暗号化していない領域には効かない

業務用では磁気の力で記録を消す方式もありますが、対応しているかどうかはサービスごとに違うので公式サイトで要確認です。なお消去証明書は「消したこと」を第三者に示す書類なので、家庭のパソコンでは必須ではありません。勤務先の備品や、顧客データを扱っていたパソコンでは、書類が出るサービスを選ぶ価値があります。消去の手順そのものは廃PCのデータ消去のやり方と業者の選び方にまとめてあります。

買取に出すか、処分に回すか

判断はシンプルで、売れる見込みがあるなら買取を先に試し、値が付かなければ無料回収に回すのが損の少ない順番です。買取は査定額がゼロでも送料が無料のサービスが多く、まず査定に出すこと自体の持ち出しは小さいためです。次の順に見ていくと迷いません。

  1. まだ立ち上がるか——通常に使えるなら買取の見込みがあります。第4世代以降のCore iシリーズやRyzen搭載機は、ライズマークの無料回収リストでも単体で対象に入る世代です。
  2. 製品の種類はどれか——Apple製品はMac買取ネットのような専門サービス、Windows機やゲーム機を混ぜて出すならJan-gleのように幅広く扱う窓口が向きます。
  3. キャンセル時の負担を確かめる——査定額に納得しなかったときの返送料が利用者負担かどうかを、申し込み前に確認します。
  4. 値が付かない、または壊れている——無料回収へ。故障していても引き取る窓口があります。ライズマークは10年前のパソコンや壊れたパソコンも無料回収の対象と明記しています。
  5. 書類が要るか——消去証明書が必要なら、有料オプションでも証明書が出るリネットジャパンのようなサービスを選びます。

宅配買取の流れそのものはJan-gleの宅配買取の使い方をまとめた記事が参考になります。回収側の申し込み手順はリネットジャパンの評判と申し込み手順のまとめを見てください。

自治体の回収・メーカー回収との比べ方

宅配のサービス以外にも、住んでいる市区町村の回収と、メーカーによる回収という選択肢があります。費用と手間の性格が違うので、表で押さえておきます。

窓口 費用 手間 データ消去
宅配の回収サービス 条件を満たせば無料。消去オプションは有料の場合あり 申し込みフォームから依頼し、箱に詰めて渡すだけ サービス側で対応(証明書の有無は要確認)
メーカー回収 PCリサイクルマーク付きは追加負担なし。マークなしはメーカーが定める料金 メーカーに申し込み、エコゆうパックで送る 利用者が責任をもって消去
市区町村の回収 自治体ごとに違う(無料の回収ボックスを置く自治体もある) 回収の方式・場所・対象品目は自治体の案内で要確認 利用者が事前に消去

メーカー回収のしくみは資源有効利用促進法にもとづくもので、平成15年(2003年)10月1日以降に購入した家庭系パソコンは、メーカーの回収・再資源化料金の負担により回収が始まりました。PCリサイクルマークが貼られていれば購入時に料金を払い済みなので追加費用はかかりません。マークがない場合は、たとえば富士通の掲載料金でデスクトップ本体・ノート・液晶ディスプレイが各税込3,630円、ブラウン管ディスプレイが税込4,730円です(運送費込み)。市区町村の回収は小型家電リサイクル法にもとづく制度で、国が認定した事業者の一覧が環境省のサイトに掲載されています。リネットジャパンは環境省・経済産業省から認定を受けた事業者と公式サイトに明記しています。

売れる状態のパソコンなら、処分に回す前に買取の査定を取っておくのが順当です。送料・手数料・査定料・梱包材がすべて無料【パソコン買取アローズ】のように、送料・見積り料・振込手数料が無料と明記している窓口なら、査定に出すだけならほぼ持ち出しがありません。

この記事の調べ方と参考・出典

この記事の数値は、各社の公式ページと官公庁のページに掲載されている内容だけを引用しています。金額は税込・税別の別を公式表記のまま記載し、公式ページに書かれていない項目は「公式サイトで要確認」として空欄にせず残しました。口コミサイトやまとめ記事の数字は使っていません。

本記事の価格・条件は2026年9月5日時点の各社公式情報に基づきます。料金や対象品目は改定されることがあるため、申し込む直前に公式ページで最新の条件をご確認ください。

よくある質問(FAQ)

パソコンの無料回収は、本当に一円もかからないのですか?

条件を満たせばかかりません。リネットジャパンはパソコン本体を含む回収1回につき1箱の宅配回収料金が無料で、ライズマークは回収費・処分費・出張費を請求しないと公式サイトに明記しています。ただし箱が2つ目になる場合や、パソコン本体を含まない箱は有料になります。消去証明書を付ける場合も別料金です。

データ消去証明書は必ずもらえますか?

サービスによります。リネットジャパンは有料の「おまかせ安全データ消去」(税込3,498円/台)を使うと証明書が発行され、工場到着からおよそ2週間でマイページから確認できます。一方でライズマークは、消去証明書等の書類の発行や消去した旨の通知は行っていないと公式サイトに書かれています。

買取と無料回収は、どちらを先に検討すべきですか?

通常に使えるパソコンなら買取を先に試すのが順当です。送料・査定料が無料の買取サービスが多く、査定に出すだけならほぼ持ち出しがないためです。値が付かなかったり故障していたりする場合に、無料回収へ回します。ただしキャンセル時の返送料は利用者負担というルールがある点は先に確かめてください。

SSDのパソコンでも安全に消去できますか?

総務省の解説では、SSDはその特性からハードディスク用のデータ消去ソフトでは完全に消去できない場合があるため、専用のソフトを使うか物理的な破壊を検討するよう案内されています。売却を前提にするならSSDに対応した消去ソフトを使い、処分すると決めているなら物理的に壊す方式のほうが確実です。

メーカーのPCリサイクルとの違いは何ですか?

メーカー回収は資源有効利用促進法にもとづく制度で、PCリサイクルマークが貼られていれば購入時に料金を払い済みのため追加負担なしで引き取ってもらえます。申し込み先はメーカーで、配送はエコゆうパックです。データ消去は利用者の責任になる点と、周辺機器をまとめて出せない点が、宅配の回収サービスとの主な違いです。

壊れて立ち上がらないパソコンでも引き取ってもらえますか?

引き取ってもらえます。ライズマークは10年前のパソコンでも壊れていても無料回収できると公式サイトに記載しています。ただし破壊・分解された状態のもの、バッテリーが膨らんでいるもの、屋外に放置していたもの、HDDとメモリ以外のパーツが欠品しているものは対象外という条件があるので、送る前に対象品目のページを見ておくと確実です。

送るときの箱の大きさに上限はありますか?

あります。リネットジャパンは縦・横・高さの3辺合計が140cm以内、重さ20kg以内という条件です。ライズマークは梱包後に160cm以上または30kg以上になるものは対象外としています。デスクトップ本体とディスプレイを一緒に入れると超えやすいので、分けて申し込むか、事前に寸法を測っておくと安心です。

✏️ 山崎 将史より

この分野の記事を書いていて毎回思うのは、読者が本当に困っているのは「どこが一番安いか」ではなく「自分の場合、結局いくらかかるのか」が読み取れないことだ、という点です。各社の公式ページはどれも正確に書かれているのに、無料の対象が送料なのか処分費なのか消去なのかが会社ごとに違うので、横に並べた瞬間に比べられなくなる。だから今回は、金額の順位を付けるのではなく、費用を5つの項目に割ってから表にしました。

判断の軸はふたつだけで足ります。ひとつは「証明書が要るか」。勤務先の備品や顧客データを扱っていたパソコンなら、多少払ってでも書類が出る窓口を選ぶ。家庭のパソコンで書類が要らないなら、条件を満たす完全無料の回収で十分です。もうひとつは「まだ売れるか」。通常に使える機体を無料回収に出すのは、値札を見ずに手放すのと同じです。送料も査定料も無料の買取窓口が複数あるので、まず査定を取ってから決めても損はしません。

25年ほどWebの仕事でパソコンを入れ替えてきた立場から、ひとつだけ付け足すなら、いちばん怖いのは費用ではなくデータの残りです。初期化しただけでは消えていないというのは総務省も明記している話で、ここを省いて安いほうへ流れると、節約した数千円では埋まらない損になりかねません。まずはお使いのパソコンが「売れる状態か」を見て、そのうえでこの記事の表を上から順に当てはめてみてください。迷ったら、条件が公式ページにはっきり書かれている窓口を選ぶ——それが一番失敗しない選び方です。

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この記事を書いた人

Web構築に携わり25年。企業および大学のWeb構築・リニューアルを担当。営業として顧客のニーズや苦悩に寄り添い、プロデューサーとして制作現場を仕切り、数々の難局を乗り越えて公開させた案件は数知れず。パソコンなどIT業界の古参で、知識も豊富。「スペック表の裏側にあるあなたの使い方を一緒に考えます。」

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