動画編集PCのストレージ構成完全ガイド|OS・素材・書き出し・キャッシュの正しい分け方

📋 この記事でわかること

動画編集PCのストレージを「OS用・素材用・書き出し用・キャッシュ(スクラッチ)用」の4つに分ける理由と、それぞれに求められる速度・容量がわかります。Gen4 NVMe SSDがどの場面で効いて、どこでは体感差が出にくいのかを具体的な数値で整理しました。4K・8K・RAW素材の重さの目安、必要容量の計算方法、壊れたときに泣かないためのバックアップ設計も初心者向けにやさしく解説します。さらに、Silicon PowerのGen4 NVMe SSD「UD90」を例に、コストを抑えつつ快適な編集環境を組む実践的な構成例を紹介します。読み終えるころには、自分の予算とワークフローに合ったストレージ構成を自分で決められるようになります。

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目次

なぜ動画編集ではストレージが「4つ」に分かれるのか

1台のドライブに全部詰め込むと何が起きるか

動画編集を始めたばかりの方の多くは、OSも素材も書き出しも、すべて1台のSSDに入れています。容量が足りているうちは動きますが、扱う映像が4Kや長尺になると、あるとき急にプレビューがカクつき、書き出しが遅くなり、ソフトが固まる場面が増えてきます。これは性能不足というより、1台のドライブに読み書きの負荷が集中していることが原因のケースが多いのです。

動画編集の最中、ドライブは同時に複数の仕事をしています。ソフト本体を読み込み、素材ファイルを連続で読み出し、プレビュー用の一時ファイルを書き込み、さらに書き出したデータを保存する、という具合です。これらが1台に集まると、読み込みの列に書き込みが割り込み、書き込みの途中で別の読み込みが要求され、順番待ちの渋滞が発生します。ドライブの最高速度が高くても、渋滞していれば体感は遅くなります。

そこで役割ごとにドライブを分けます。それぞれが自分の仕事だけに集中できれば渋滞が解消し、同じ予算でも体感速度が大きく変わります。動画編集PCで「ストレージを4つに分ける」というのは、贅沢ではなく渋滞対策の基本設計なのです。

4つの役割:OS・素材・書き出し・キャッシュ

動画編集で推奨されるストレージの分け方は、次の4つの役割です。それぞれ求められる性能と容量が違います。

役割 中身 重視する点
OS用 Windows・編集ソフト本体 安定性・応答性
素材用 撮影した映像・音声・写真 連続読み込み速度・容量
書き出し用 完成した動画の出力先 書き込み速度・容量
キャッシュ用 プレビュー・一時ファイル ランダム性能・寿命

最初から4台そろえる必要はありません。予算に応じて、まずOSと素材を分ける2台構成から始め、余裕が出たらキャッシュ、さらに書き出しと段階的に増やしていくのが現実的です。大切なのは「役割を分ける」という考え方を理解しておくことです。

SSDとHDDをどう使い分けるか

すべてを高速なSSDでそろえられれば理想ですが、4Kや8Kの素材は容量が大きく、SSDだけでまかなうとコストがかさみます。そこで、頻繁に読み書きする部分はSSD、長期保存や大量アーカイブはHDDという使い分けが効いてきます。

具体的には、OS・キャッシュ・作業中の素材はSSDに置き、編集が終わったプロジェクトや当面使わない過去素材はHDDへ退避する、という運用です。HDDは1テラバイトあたりの価格がSSDより安く、大容量を確保しやすいのが強みです。速度が要らない保管場所として割り切れば、全体のコストを大きく下げられます。今作業しているものだけをSSDに載せ、それ以外はHDDへ、というのが動画編集の基本的な考え方です。

OS用ドライブ:土台の安定が編集の快適さを決める

ここからは各役割を詳しく見ていきます。以下は、記事で紹介するSilicon Power公式ストアのセール・割引商品ページです。UD90をはじめとするGen4 NVMe SSDやメモリがクーポン対象になっています。

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OS用に求められる性能は「速さ」より「安定」

OS用ドライブには、Windowsと編集ソフト本体、各種プラグインが入ります。ここで意外に思われるのが、OS用ドライブには最速のSSDは必ずしも要らない、という点です。もちろん速いに越したことはありませんが、OSの起動やソフトの立ち上げは一度きりの動作で、その後はメモリ(RAM)上で動くため、連続的な超高速アクセスが求められる場面は素材やキャッシュほど多くありません。

それよりOS用ドライブで大切なのは、常に安定して応答することです。編集作業中、ソフトは裏でこまめに設定を保存したり、ログを書いたりしています。この細かい読み書きが引っかかると、作業全体がもたつく原因になります。信頼できるメーカーの製品を選び、容量にも余裕を持たせて安定動作を優先しましょう。

OS用ドライブの容量は最低500GB、できれば1TB

OS用ドライブの容量は、最低でも500ギガバイト、可能なら1テラバイトを推奨します。Windows本体だけでも数十ギガバイトを使い、そこに編集ソフト、動画コーデック、各種プラグイン、フォントが加わると、あっという間に膨らみます。さらにSSDは空き容量が少なくなると速度が落ちる性質があるため、常に2〜3割は空けておくのが理想です。

500ギガバイトの製品を選んだ場合、実際に使えるのは450ギガバイト前後で、そこから空き容量分を差し引くと、実質的に使える範囲は思ったより狭くなります。動画編集は容量を食う作業なので、OS用ドライブはケチらず、1テラバイトを基準に考えると後悔が少なくなります。Silicon PowerのGen3 SSD「P34A60」は1テラバイトモデルがあり、OS用として過不足のない性能とコストのバランスを備えています。

OS用ドライブは「マザーボード直結」を意識する

マザーボードには複数のM.2スロットがありますが、CPUに直接つながっているスロットと、チップセットを経由するスロットで、わずかに性能が変わることがあります。一般的に、最も高速なスロットはCPU直結の1本目です。ここは後述する素材用やキャッシュ用の高速SSDに割り当て、OS用は2本目以降でも十分なケースが多いです。

ただし、この配線はマザーボードの機種によって仕様が異なります。購入前に説明書やメーカーサイトで、どのスロットがどこにつながっているか、複数挿したときに帯域が分割されないかを確認しておくと、後から「思ったより遅い」という失敗を防げます。せっかく高速なSSDを買っても、遅いスロットに挿しては本来の性能が出ません。

素材用ドライブ:連続読み込みの速さが効く

編集中は素材を「読み続ける」から速度が要る

素材用ドライブには、カメラで撮影した映像、録音した音声、写真素材などを置きます。ここが動画編集で速度の恩恵を最も体感しやすい場所のひとつです。編集ソフトはタイムラインを再生する間、素材ファイルを連続的に読み出し続けます。とくに4Kや複数カメラの映像を同時に扱うと、読み込むデータ量が一気に増えます。

このとき効いてくるのが「連続読み込み速度(シーケンシャルリード)」です。大きなファイルを途切れなく読み出す力で、ここが速いほどプレビューがなめらかになり、素材の頭出しやスクラブ(コマ送り的に前後させる操作)の反応が良くなります。Gen4 NVMe SSDが得意とするのがまさにこの連続読み込みで、最大5,000メガバイト毎秒級の速度が、重い素材をさばく場面で力を発揮します。

Gen4 NVMe「UD90」が素材用に向く理由

素材用ドライブとして具体的におすすめしやすいのが、Silicon PowerのGen4 NVMe SSD「UD90」です。最大読込5,000メガバイト毎秒という速度は、4K・8Kの重い素材を連続で読み出す用途にしっかり応えます。容量も最大4テラバイトまで用意されており、大量の素材を1台に収めやすいのも利点です。

4Kの素材を複数トラック重ねたり、高ビットレートの映像を扱ったりする編集では、素材の読み込み速度がプレビューの快適さに直結します。UD90のようなGen4クラスのSSDに素材を置くと、タイムラインの再生がひっかかりにくくなり、確認しながら編集する作業のテンポが上がります。購入はSilicon Power公式ストアで、専用クーポンを使うと割引が適用されます。実際の割引額は決済画面でご確認ください。

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素材用の容量は「撮影素材の3〜5倍」を目安に

素材用ドライブの容量は、実際に扱う映像の量から逆算します。動画編集では、撮影した素材そのものに加え、プロキシ(軽量版素材)、バックアップ、途中の書き出しなどが積み重なるため、素材の生データの3〜5倍の容量を見ておくと安心です。

たとえば1本の作品で50ギガバイトの素材を扱うなら、余裕を見て150〜250ギガバイトは確保したいところ。これを月に何本も作るなら、1テラバイトではすぐ手狭になります。作業中の複数プロジェクトを同時に置いておきたい場合や、8K・RAWといった特に重い素材を扱う場合は、2テラバイト以上を基準に考えるのが現実的です。UD90なら最大4テラバイトまで選べるので、成長に合わせて容量を確保できます。

書き出し用ドライブ:書き込みの速さと安定性

なぜ書き出し先を素材と分けるのか

書き出し(エンコード)は、完成した動画を1本のファイルにまとめる処理です。このとき編集ソフトは、素材を読み込みながら、同時に完成データを書き込みます。もし素材と書き出し先が同じドライブだと、1台のドライブが「読む」と「書く」を同時にこなすことになり、前述の渋滞が起きます。読み込みと書き込みでドライブを分けると、それぞれが片方の仕事に専念でき、書き出しがスムーズになります。

とくに長尺の作品や高画質の書き出しでは、書き込むデータ量が大きくなります。ここで書き込み速度が遅いドライブを使うと、CPUやGPUに余力があっても、ドライブへの書き込みが追いつかず、そこが処理全体のボトルネックになることがあります。書き出し用ドライブには、安定した書き込み性能を持つSSDを割り当てるのが理想です。

書き出し用にはコスパの良いSSDでも十分

書き出し用ドライブは、最速である必要は必ずしもありません。書き出しの速度は、多くの場合CPUやGPUのエンコード性能に左右されるため、ドライブ側は「書き込みが処理に追いつく」程度の速度があれば足ります。そのため、素材用ほど高価なGen4 SSDを奢らなくても、コストパフォーマンスの良いSSDで実用上問題ないことが多いのです。

予算を抑えたい場合は、Silicon PowerのGen3 NVMe「P34A60」や、SATA接続の「A55」を書き出し用に充てる選択も現実的です。A55は2.5インチのSATA SSDで、NVMeほどの速度はないものの、HDDより格段に速く、価格も手ごろです。「素材用はGen4のUD90で速さを確保し、書き出し用はコスパ重視のSSD」という組み合わせは、限られた予算を賢く配分する定番パターンです。

書き出したデータはこまめに整理する

書き出し用ドライブは、放っておくと過去の書き出しファイルがどんどん溜まります。動画ファイルは1本でも数ギガバイトになるため、修正のたびに書き出していると、あっという間に容量を圧迫します。書き出し用ドライブは、完成品を一時的に置く場所と割り切り、納品や公開が済んだデータは別のHDDへ移すか削除する運用にすると、常に余裕を保てます。

SSDは空き容量が少ないと書き込み速度が落ちるため、書き出し用こそ空きを意識したい場所です。書き出しのたびに古いファイルを整理する習慣をつけておくと、いざ大きな作品を書き出すときに容量不足で困る事態を防げます。整理を面倒に感じるなら、書き出し用ドライブは大きめの容量を選んでおくのも手です。

キャッシュ(スクラッチ)ドライブ:地味だが体感を左右する

キャッシュとは何か、なぜ専用ドライブにするのか

動画編集ソフトは、作業中にたくさんの一時ファイルを作ります。プレビューをなめらかに再生するためのレンダリングファイル、素材を軽量化したプロキシ、エフェクトの計算結果などです。これらをまとめて「キャッシュ」または「スクラッチ」と呼びます。ソフトによっては「メディアキャッシュ」「スクラッチディスク」といった名前で設定項目があります。

このキャッシュは、編集中ひっきりなしに読み書きされます。だからこそ専用のドライブに分けると効果が大きいのです。OS用や素材用と同じドライブでキャッシュを扱うと、そこに読み書きの負荷が上乗せされ、渋滞の原因になります。キャッシュ専用ドライブを用意すれば、プレビューの生成やエフェクトの反映が速くなり、作業のテンポが目に見えて改善します。地味な役割ですが、体感への影響は大きい場所です。

キャッシュ用こそGen4 NVMeの速さが効く

キャッシュ用ドライブには、細かいファイルを高速に読み書きする性能(ランダム性能)と、大きなデータを一気にさばく連続性能の両方が求められます。この両立ができるGen4 NVMe SSDは、キャッシュ用として理想的です。UD90のようなGen4クラスをキャッシュ専用に割り当てると、プレビューのレンダリングが速くなり、タイムラインを動かしたときの反応が軽くなります。

予算に余裕がなければ、キャッシュ用は容量を小さめにしてでも速いSSDを選ぶ、という割り切りが有効です。キャッシュは一時ファイルなので、大容量は必ずしも要りません。500ギガバイト〜1テラバイト程度の速いSSDを専用に用意するだけで、編集の快適さがぐっと上がります。「素材用とキャッシュ用にGen4を2枚使う」構成は、編集を本格的にやる人にとって費用対効果の高い投資です。

キャッシュ用ドライブは定期的に空にする

キャッシュファイルは、放っておくとどんどん溜まっていきます。古いプロジェクトのキャッシュが残ったまま新しい作業を始めると、無駄に容量を消費し続けます。多くの編集ソフトには、古いキャッシュを自動で削除する設定や、手動でクリアするボタンがあります。定期的にキャッシュを空にする習慣をつけると、ドライブの空きを保て、速度低下も防げます。

また、キャッシュ用ドライブは書き込みの回数が多いため、SSDの寿命も気になるところです。ただ、近年のSSDは書き込み耐久性が十分に高く、一般的な個人の編集用途で寿命を使い切ることはめったにありません。とはいえ大切な素材や完成データはキャッシュ用ドライブに置かず、あくまで一時ファイル専用と割り切っておけば、万一の故障でも作業への影響を最小限にできます。

Gen4 NVMeを活かすには「効く場面」を見極める

Gen4が本当に効く場面、差が出にくい場面

Gen4 NVMe SSDは、最大読込5,000メガバイト毎秒級の速度を誇りますが、この速さが常にフルで効くわけではありません。効果を実感しやすいのは、大きな素材を連続で読み書きする場面、つまり4K・8Kの重い素材のプレビュー、大量素材の読み込み、大きなキャッシュファイルの生成といった動画編集ならではの重い処理です。

逆に、差が出にくい場面もあります。OSやソフトの起動、小さなファイルの保存、Webの閲覧といった日常的な操作では、Gen4とGen3の体感差はほとんどありません。ですから「速いから全部Gen4にする」より、「素材とキャッシュのように速度が効く場所にGen4を集中投下し、OSや書き出しはコスパ重視」というメリハリのある配分が、賢い予算の使い方です。

Silicon Powerのセールでは、Gen4のUD90だけでなくGen3のP34A60、SATAのA55、ゲーミング用のDDR5メモリなど幅広い製品がクーポン対象です。構成に必要なパーツをまとめて揃えるチャンスなので、詳しくはセール・割引商品ページ(クーポン配布中)をご覧ください。クーポンはお一人様1回限り・期間限定で、キャンペーン終了後は特典が適用されない点にご注意ください。

マザーボードとCPUがGen4に対応しているか確認

Gen4 NVMe SSDの速度をフルに引き出すには、マザーボードとCPUがGen4に対応している必要があります。対応していない環境にGen4のSSDを挿しても、正常に動作はしますが、速度はGen3相当に制限されます。UD90は下位互換があるため挿すこと自体は問題ありませんが、5,000メガバイト毎秒という本来の速度を得るには、Gen4対応のM.2スロットに挿すのが前提です。

確認方法は、マザーボードの仕様表で「PCIe 4.0対応 M.2スロット」の有無を見ることです。CPU側も、Gen4に対応した比較的新しい世代であるかを確認します。もし今使っているPCがGen3までしか対応していない場合は、無理にGen4を買うより、Gen3のP34A60で揃えたほうが素直です。自分の環境がどこまで対応しているかを先に把握してから、SSDを選びましょう。

ヒートシンクと発熱対策も忘れずに

Gen4 NVMe SSDは高速な分、発熱もそれなりにあります。連続で大きなデータを読み書きすると温度が上がり、SSDが自分を守るために速度を落とす「サーマルスロットリング」が起きることがあります。せっかくの高速SSDも、熱で速度が落ちては本末転倒です。

対策はシンプルで、ヒートシンク(放熱板)を取り付けることです。多くのマザーボードにはM.2スロット用のヒートシンクが標準で付属しており、これを使うだけで十分な場合がほとんどです。ケース内のエアフロー(空気の流れ)を確保しておくことも効果的です。動画編集のように長時間ドライブに負荷をかける用途では、発熱対策をしておくと、SSDが本来の速度を安定して発揮し続けてくれます。

4K・8K・RAW素材の重さと必要容量を把握する

解像度が上がると容量は一気に増える

解像度が上がると、映像の容量は急激に増えます。フルHDと4Kでは、画素数が約4倍になるため、同じ長さの映像でもデータ量が大きく変わります。8Kになると4Kのさらに約4倍で、扱うデータは膨大になります。以下は、あくまで目安ですが、素材の重さのイメージをつかむための概算です。

解像度・形式 1分あたりの目安 特徴
フルHD(圧縮) 約0.1〜0.5GB 軽く扱いやすい
4K(圧縮) 約0.3〜3GB 主流だが容量大
8K(圧縮) 約1〜10GB 非常に重い
4K RAW 約数〜数十GB 最も重く高速ドライブ必須

数値は撮影機材やビットレートによって大きく変わりますが、ここで伝えたいのは「解像度が上がるほど、素材用ドライブの容量と速度がシビアになる」という事実です。8KやRAWを扱うなら、UD90のようなGen4 SSDと大容量が実質的に必須になります。

RAW素材は速度も容量も別次元

RAWは、カメラのセンサーが捉えた情報をほぼそのまま記録する形式で、後から色や明るさを大きく調整できる自由度が魅力です。しかしその代わり、データ量が圧縮された映像とは桁違いに大きくなります。1分の4K RAWで数ギガから数十ギガバイトに達することもあり、数分撮っただけで数百ギガバイトを消費します。

RAW素材を扱うなら、素材用ドライブは連続読み込みが速く、容量も大きいものが必須です。ここでGen4 NVMeの5,000メガバイト毎秒という速度が本領を発揮します。RAWのプレビューは特に重く、遅いドライブではまともに再生できないこともあるため、UD90の最大4テラバイトのような大容量Gen4 SSDが力になります。RAWまで踏み込むなら、ストレージへの投資を惜しまないことが快適さの鍵です。

プロキシ編集で重い素材を軽く扱う

4K・8K・RAWのような重い素材を、そのまま編集するのはPCに大きな負担がかかります。そこで役立つのが「プロキシ編集」です。プロキシとは、重い素材を一時的に軽い低解像度版に置き換えて編集し、書き出しのときだけ元の高解像度素材に戻す仕組みです。これにより、非力なPCでも重い素材をなめらかに扱えます。

プロキシファイルもキャッシュの一種なので、専用の高速ドライブに置くと生成が速くなります。プロキシ編集を使えば、必ずしも最上位のPCでなくても8Kや RAWの編集に挑戦できます。ストレージ構成と合わせて、こうしたソフト側の機能も活用すると、限られた環境で最大の快適さを引き出せます。重い素材に悩んだら、まずプロキシ編集を試してみる価値は大いにあります。

バックアップ設計:SSDが壊れる前提で守る

SSDも必ず壊れる、だから3-2-1ルール

SSDはHDDより衝撃に強く、可動部品がないため壊れにくいと思われがちですが、電子部品である以上、突然故障することはあります。しかもSSDの故障は前触れなく、ある日突然データが読めなくなることが多いのが怖いところです。「壊れないだろう」ではなく「いつか必ず壊れる」を前提に、大切な素材と完成データを守る仕組みが欠かせません。

バックアップの基本として広く知られているのが「3-2-1ルール」です。データは3つのコピーを持ち、2種類の異なる媒体に保存し、そのうち1つは別の場所(オフサイト)に置く、という考え方です。動画編集に当てはめると、作業用SSDのデータを、別のHDDと、さらにクラウドや外付けドライブにもコピーしておく、という運用になります。手間はかかりますが、消えて困るデータほど、この手間が保険になります。

作業中と完成後で守り方を変える

すべてのデータを常に3重に守るのは現実的でないため、データの重要度で守り方を変えるのが実用的です。作業中のプロジェクトは、こまめに別ドライブへコピーしておきます。編集ソフトの自動保存機能も必ずオンにしておきましょう。突然のフリーズや停電で作業が消える悲劇を防げます。

完成した作品や、二度と撮り直せない貴重な素材は、より厳重に守ります。HDDへの保存に加え、クラウドストレージや別の外付けドライブにも保管しておけば、1つのドライブが壊れても他から復旧できます。一方、キャッシュや途中の書き出しといった作り直せるデータは、バックアップ不要と割り切ってかまいません。「消えたら困るか」を基準に守るものを選ぶと、手間とコストのバランスが取れます。

バックアップ用ドライブはコスパ重視で

バックアップ先のドライブは、速度より容量と価格を優先します。バックアップは頻繁に読み書きするものではないため、高速なSSDである必要はなく、大容量のHDDが向いています。1テラバイトあたりの単価が安いHDDなら、大量の過去素材や完成データを安価に保管できます。

もし外出先でも編集したい、複数のPCで素材を共有したいなら、外付けSSDやSSDをケースに入れたポータブルドライブも選択肢になります。Silicon Powerは内蔵SSDに加えてこうしたストレージ製品も幅広く扱っているため、作業用の高速ドライブと保管用のドライブをまとめて揃えやすいのも利点です。以下のセールページでは、そうしたストレージ製品もクーポン対象になっています。

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予算別・動画編集PCのストレージ構成例

入門構成:まずは2台に分けるところから

初めて動画編集PCを組む方や、予算を抑えたい方は、まずOS用と作業用の2台構成から始めましょう。OS用に500ギガバイト〜1テラバイトのSSD、作業用にGen4のUD90 1テラバイトを1枚、という組み合わせです。作業用ドライブに素材・書き出し・キャッシュをまとめる形になりますが、OSと分けるだけでも渋滞はかなり緩和されます。

この構成なら、フルHDや軽めの4K編集は快適にこなせます。UD90の速度が作業全体を底上げしてくれるので、入門用でも編集のテンポは十分です。将来ドライブを追加しやすいよう、マザーボードのM.2スロットに空きがある機種を選んでおくと、後からキャッシュ用や素材用を足して段階的にステップアップできます。まずは2台で始め、必要を感じてから増やすのが賢い進め方です。

本格構成:4役割をきっちり分ける

4Kを日常的に扱い、編集を本格的にやるなら、4つの役割をしっかり分ける構成が理想です。OS用にGen3のP34A60 1テラバイト、素材用にGen4のUD90を大容量で1枚、キャッシュ用にGen4のUD90をもう1枚、書き出し用にコスパの良いA55やP34A60、という具合です。さらに保管用のHDDを1台加えれば、バックアップ体制も整います。

この構成では、それぞれのドライブが自分の仕事に専念できるため、渋滞が最小限になり、重い素材でも快適に編集できます。とくに素材用とキャッシュ用にGen4を2枚投入する点が効果的で、プレビューの快適さと書き出しの速さの両方が底上げされます。あわせてメモリ(RAM)も32ギガバイト以上を確保すると、ストレージの速さを活かしきれます。

8K・RAV対応の妥協なし構成

8KやRAWまで扱うプロ志向なら、妥協のない構成を目指します。素材用にはUD90の最大4テラバイトを、可能なら複数枚。キャッシュ用にも高速なGen4 SSDを大容量で確保します。書き出し用も速度のあるNVMe SSDにし、さらに大容量HDDを複数台、加えてクラウドバックアップまで組み合わせて、二重三重にデータを守ります。

この規模になると、ストレージだけでかなりの投資になりますが、8K・RAW編集はストレージがボトルネックになりやすいため、ここへの投資が作業効率に直結します。CPUやGPU、メモリも当然ハイエンドが求められます。とはいえ、Silicon Powerのセールとクーポンを活用すれば、Gen4 SSDを比較的手ごろに複数枚そろえられます。まとめて揃えるなら、割引が効くこのタイミングが狙い目です。UD90 1テラバイトはクーポン「SP01KGBP44UD9005」で1,000円割引が適用されます。Silicon Power UD90 Gen4 NVMe SSDを軸に、予算に合わせて構成を組み上げてみてください。

よくある質問(FAQ)

動画編集を始めるなら、最初から4台もドライブを揃える必要がありますか?

いいえ、最初は2台で十分です。まずOS用と作業用に分けるだけでも、1台にまとめるより体感が良くなります。編集する映像が重くなり、もっと快適にしたいと感じたら、キャッシュ用や素材用を段階的に足していけば大丈夫です。役割を分ける考え方さえ理解しておけば、後から柔軟に拡張できます。

Gen4のSSDとGen3のSSDでは、編集の快適さがどのくらい変わりますか?

4Kや8Kの重い素材を連続で読み書きする場面では、Gen4のほうがはっきり快適です。プレビューのなめらかさやキャッシュ生成の速さで差が出ます。一方、フルHD中心の軽い編集や日常操作では体感差はわずかです。速度が効く素材用・キャッシュ用にGen4を集中させ、OS用や書き出し用はGen3でも問題ありません。

今使っているPCがGen4に対応しているか分からないのですが、UD90は使えますか?

UD90は下位互換があるため、Gen3までしか対応していない環境でも問題なく動作します。ただしその場合、速度はGen3相当に制限されます。本来の最大5,000メガバイト毎秒を出すには、マザーボードとCPUがGen4対応であることが前提です。仕様表で「PCIe 4.0対応 M.2スロット」があるか確認してみてください。

キャッシュ用ドライブは、どのくらいの容量があれば足りますか?

キャッシュは一時ファイルなので、大容量は必ずしも必要ありません。500ギガバイト〜1テラバイト程度あれば、多くの編集で足ります。それより速度が効く場所なので、容量より速いGen4 SSDを選ぶほうが効果的です。古いキャッシュは定期的に削除して、空きを保つようにしましょう。

SSDに素材を保存しておけば、バックアップは要らないのでは?

SSDも突然故障することがあり、しかも前触れなくデータが読めなくなる場合が多いため、バックアップは必須です。作業中はこまめに別ドライブへコピーし、完成品や貴重な素材はHDDやクラウドにも保管しましょう。3つのコピー・2種類の媒体・1つは別の場所、という3-2-1ルールを目安にすると安心です。

書き出しが遅いのですが、SSDを速くすれば改善しますか?

書き出しの速度は、多くの場合CPUやGPUのエンコード性能に左右されます。ドライブが原因なのは、素材と書き出し先が同じで渋滞している場合や、書き込みが極端に遅いドライブを使っている場合です。まず素材と書き出し先を別ドライブに分けてみてください。それでも遅いなら、CPU・GPU側の性能を見直す必要があります。

クーポンはいつでも使えますか?割引額はどこで確認できますか?

クーポンはお一人様1回限り・期間限定での配布です。キャンペーンが終了すると特典は適用されなくなるため、利用を検討している場合は早めがおすすめです。実際の割引額は、購入手続きの決済画面で最終的に確認できます。対象製品やクーポンコードはセール・割引商品ページに掲載されています。

✏️ 藤堂 怜(自作PC・ハードウェア担当)より

動画編集PCを組んでいて、いちばん「効いた」と実感するのが、実はストレージの分け方です。私自身、最初は1台のSSDに全部詰め込んでいて、4K素材を触るたびにプレビューがカクついてイライラしていました。試しにキャッシュ用のドライブを1枚足しただけで、驚くほど作業が軽くなったのを今でも覚えています。CPUやGPUを買い替えなくても、ストレージ構成を見直すだけで快適さが変わる。これは多くの方に知ってほしいポイントです。

この記事でお伝えしたかったのは、「速いSSDを1枚買えばいい」という話ではなく、「役割ごとに分けて、速度が効く場所に投資する」という考え方です。素材用とキャッシュ用にはGen4のUD90のような速いSSDを、OS用や書き出し用はコスパ重視で、そして大切なデータはHDDやクラウドで二重に守る。このメリハリが、限られた予算で最大の快適さを引き出すコツです。とくにUD90は最大4テラバイトまで選べて最大5,000メガバイト毎秒という速度もあり、4K・8K・RAWを扱う方の心強い味方になります。

ストレージは、CPUやGPUに比べると地味で、つい後回しにされがちなパーツです。でも、編集の「待ち時間」を減らしてくれるのは、まさにこのストレージなんです。待ち時間が減れば、創作に集中できる時間が増えます。それこそが、動画編集PCに投資する本当の価値だと私は思っています。まずは自分のワークフローを振り返り、どこで待たされているかを見つけてみてください。その答えが、あなたに必要なストレージ構成を教えてくれます。Silicon Powerのセールとクーポンは、その一歩を踏み出す良いきっかけになるはずです。ぜひこの機会に、快適な編集環境づくりを始めてみてください。

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この記事を書いた人

パーツショップ勤務を経て雑誌ライターに。メーカー公称値を鵜呑みにせず、自腹購入と実機検証を信条とする。ベンチは必ず実測、数字を盛らない姿勢で「用途に見合う構成」を詳しく記述する。担当:自作PC/CPU・GPU・パーツ/デスクトップ/ゲーミング/ベンチマーク検証。「ベンチは盛らない。回した数字だけ載せます。」

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