📋 この記事でわかること
FAX回線・FAX複合機の維持コストに違和感を感じている個人事業主・小規模事業者・在宅ワーカーに向けて、PCとスマホだけで送受信できるインターネットFAXサービス「Message+(メッセージプラス)」を、コスパ担当ライター視点でじっくり解説。年額換算でいくら浮くのか、紙とインクの維持コスト、ペーパーレス化のメリット、申込から運用までの流れ、注意点、他社サービスとの比較、活用シーンまで、PC仕事中心の方が判断に迷わない情報を10,000字超でまとめました。
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Message+(メッセージプラス)とは何か
インターネットFAX×SMS×電話を統合した通信サービス
Message+は、紙のFAX機や専用回線を使わずに、PCのブラウザやスマートフォンアプリだけでFAX送受信を完結できるインターネットFAXサービスです。受信FAXはPDFとしてメールやアプリで受け取れ、送信時はPDF・画像ファイルをアップロードするだけでFAX番号宛に送信できる仕組み。電話受発信機能・SMS送信機能とも統合されており、個人事業主や小規模事業者の通信インフラを1つにまとめられる強みがあります。
FAX機・FAX回線・複合機がなくても運用できる
従来は、FAX運用のために専用電話回線(NTTのアナログ回線)、FAX機もしくは複合機、A4用紙、インクトナーといった物理インフラが必須でした。Message+はこれらをまるごと不要にし、PC・スマホ・インターネット接続さえあればFAX運用が成立します。在宅ワークが主流になった今の働き方には、明らかにこちらの方式が適合します。
FAXを「捨てきれない」業種にこそ必要
建設業、医療、士業、行政取引のある中小事業者など、いまだにFAXが商習慣として残る業種は少なくありません。Message+は「FAXを止めたいけど顧客都合で止められない」というジレンマに対する現実解で、PCで完結する運用へ移行しつつFAXを使い続けられる、二重生活の落としどころとして優れています。
Message+で得られる具体的なメリット
FAX回線料金が丸ごと不要になる
NTTのアナログ回線を1本維持すると、基本料金だけで月1,800円前後。年間で約2万円超のコストです。Message+は月額1,000円前後(プラン次第)でFAX運用ができるため、年間で1万円程度の差額削減が見込めます。回線維持のためだけに払っていた費用を見直すきっかけになります。
FAX機・複合機の購入と保守が不要
業務用FAX複合機は本体価格5〜20万円、定期メンテナンス・修理費もかかります。リース契約だと月額5,000〜10,000円が複数年続くケースもあります。Message+への移行で、これらをまるごとゼロにできる事業者は少なくありません。電気代や設置スペースの節約にもつながります。
用紙・インク・トナーの消耗品コストが消える
FAXは受信のたびに紙を消費し、不要なDM広告のFAXが届いても紙とインクが減ります。Message+は受信PDFをPC上で確認するだけなので、紙の浪費がなくなります。年間数千枚の用紙を消費していた事業者なら、年5,000円〜の消耗品費削減になります。
場所を選ばず送受信できる
在宅ワーク中・出張中・カフェ作業中・実家に帰省中など、PCやスマホがあればどこからでもFAX送受信が可能です。事務所に戻ってからFAX確認、という時代遅れの待機作業から解放されるだけで、業務スピードが目に見えて上がります。
料金プランとコストシミュレーション
初期費用と月額料金の構造
Message+は基本月額が1,000〜2,000円台で、これにFAX送信枚数に応じた従量料金が乗る形式です。受信は基本無料、送信は1ページあたり10〜15円程度が目安。送受信枚数が月100枚以下の小規模事業者なら、月額2,000〜3,500円程度に収まるケースが多くなります。
従来のFAX運用との年額比較
従来運用(回線2万+複合機リース月6,000+消耗品月2,000+電気代月500)で年間約12〜13万円かかっていた事業者が、Message+移行で年間4〜5万円程度に収まる、というのは現実的なシミュレーション結果です。差額の年7万円超は、別の業務投資やクラウドストレージ・セキュリティソフトの予算に振り向けられます。
サブスクリプションとして年額で考える
Message+は月額型のサブスクとして契約しますが、年額換算で「FAX運用コストいくら?」と問い直すと、選択肢の合理性が見えてきます。月1,000円台のサブスクが、年で見ると20年使えば24万円の支出。だからこそ「本当にこれが最適か」を年単位で見直す習慣が大切です。
申込から運用開始までの流れ
① 公式サイトで申し込み・電話番号の選択
公式サイトから利用したいプランを選んで申し込みます。FAX番号は新規取得(市外局番を選択可)もできますし、現在使っているFAX番号をMNP(番号ポータビリティ)で移行できるケースもあるため、お得意先への通知の手間を最小化できます。
② アプリ・PCツールの初期設定
登録完了後、PCのブラウザでログインし、スマホアプリをインストール。受信FAXの通知設定、署名画像(PDFに自動付加するハンコ画像など)の登録、よく使う送信先のアドレス帳整備を済ませます。WindowsとmacOSどちらでも動作するブラウザベース仕様なので、職場のPC環境に左右されません。
③ 試験送受信で運用フィールを確認
実際にPCから自分のスマホ宛にPDFを送る、別のFAX番号からテスト送信してもらう、といった試験運用で動作を確認します。受信PDFのフォーマット、文字の読みやすさ、送信完了通知のタイミングなど、本格運用前にチェックしておく価値があります。
④ 取引先への番号変更案内(番号取得した場合)
FAX番号を新規取得した場合は、取引先への通知を忘れずに。請求書のフッター、見積書テンプレート、Webサイトの会社概要、名刺など、FAX番号を記載している媒体は意外に多いので、棚卸しチェックリストを作って漏れなく更新するのが鉄則です。
活用シーン別の使い方
個人事業主・フリーランス:顧客対応の窓口統合
クライアントから「FAXで送りたい」と言われたとき、即座に対応できる窓口を1,000円台で維持できる安心感は大きい。電話・FAX・SMS・メールを一元で受けられる仕組みがあれば、顧客ごとの好みに合わせた柔軟な対応が可能になります。請求書PDFをFAX送信→着信確認→入金確認、といった一連を全部PC上で完結できます。
建設業・不動産:図面の受け取りに
図面や見積書のFAX受信が多い業界では、受信FAXをPDFで保存できることが大きな業務効率化につながります。検索性のないFAX紙の山を相手にしなくて済むだけで、現場の判断スピードが上がります。クラウドストレージに自動保存する設定をすれば、現場でスマホからすぐ確認可能です。
士業・医療:守秘性が高い文書のやり取り
士業や医療機関のように、書面のやり取りに守秘性が求められる業務でも、Message+のセキュリティ要件は満たせます。受信PDFをローカルやクラウドに保存し、必要な人だけがアクセスできる管理にすれば、紙のFAXより情報漏洩リスクは下がる可能性すらあります。
小売・サービス業:注文書・予約受付の効率化
取引先からのFAX注文書を毎日大量に受信する小売・サービス業も、PDF保存とOCR連携で業務効率を底上げできます。注文情報の電子化により、入力作業の自動化や統計分析にも展開しやすくなります。
導入で気をつけたい注意点
取引先からの番号変更受容性
FAX番号を新規取得して既存番号から切り替える場合、すべての取引先に新番号を周知する必要があります。重要顧客への連絡漏れがあると業務に支障が出るので、番号切替は計画的に進めましょう。MNPで番号を維持できるなら、その選択肢を優先するのが安全です。
送信枚数が増えると従量料金が嵩む
月100枚を大きく超える送信があると、従量料金が予想以上に膨らむことがあります。送信枚数が多い事業者は、上位プランや枚数パック契約への切り替えで月額固定化することを検討するとよいでしょう。
FAXでないと受け取らない取引先への対応
稀に「インターネットFAXは信用しない」と明言する取引先もいますが、これは技術的問題ではなく相手の運用慣習の問題です。送信側のシステムがインターネットFAXであっても、受信側には通常のFAXとして届くので、相手は違いを意識しません。むしろ送信元番号がしっかり出ること、フォーマットが整っていることをアピールすれば導入時の説得材料になります。
他社インターネットFAXサービスとの比較
eFax・MOVFAX(モバックス)・jFaxとの違い
インターネットFAXサービスはMessage+のほか、eFax・MOVFAX・jFax・秒速FAXなどがあります。料金体系・対応エリア・送受信品質に微妙な差異があるため、自分の業務量と利用パターンに合った選択が大切です。Message+は電話・SMS統合の通信プラットフォーム性が強みで、FAX単機能サービスとは少し性格が違います。
クラウドFAX・ビジネスフォンとの違い
NTT東西の「ひかり電話」や、各社のクラウドFAXは法人向け色が強く、初期費用・月額がやや高めの設計です。個人事業主や副業層には、Message+のような汎用個人向けインターネットFAXのほうが、コストとシンプルさのバランスがよい場面が多くなります。
「FAX代行」サービスとの違い
送受信を業者に代行してもらうFAX代行サービスもありますが、月額が高めで、自分のペースで送れない不自由さがあります。Message+は自社で完結する運用なので、コストと自由度の両立で勝ります。
導入後の運用テクニック
受信FAXは自動でクラウド保存
クラウドストレージと連動させ、受信PDFを自動的にGoogle DriveやDropboxに保存する仕組みを作ると、ローカルPCが故障しても安心です。年月日とタグでフォルダ分けする運用にすると、過去の取引のFAX履歴を瞬時に引き出せます。
送信時の表紙ページを定型化
FAX送信時の表紙ページ(カバーシート)をテンプレ化しておくと、毎回の送信作業が大幅に短くなります。会社名・連絡先・送信日時・宛先・本文のサマリーを自動で乗せる定型テンプレを用意し、添付PDFと合わせて送る運用が効率的です。
署名画像・印鑑画像をPDF上で扱う
紙の請求書に印鑑を押してスキャン→FAX、という流れではなく、最初からPDFに印鑑画像をデジタル合成して送るほうが圧倒的に速い。OS標準のPDF編集機能や、無料のPDFツールで実現できます。一度設定すれば、以降の請求書発行スピードが数倍になります。
ペーパーレス化の波と将来性
電子帳簿保存法・インボイス対応
電子帳簿保存法の改正やインボイス制度の導入により、紙の書類を電子データで保存・送信する流れは加速しています。Message+のような電子FAX運用は、自然とこの流れに乗れる準備運動になります。受信FAXのPDF保存で、電子帳簿対応の半分はすでに整います。
FAX自体は減るが、まだ残る
「FAXはもうすぐ無くなる」と言われ続けて30年、まだ残っているという事実は重要です。日本のビジネス慣習では、特定の業種や年配の経営者層がFAXを使い続けるため、完全撤廃は2030年以降になる見込み。だからこそ、低コストで残し続けられるインターネットFAXの選択肢は、長期的にも価値が続きます。
業務改善の最初の一歩として最適
「DX化したいけど何から手を付けたらいいか分からない」という事業者にとって、FAX運用の見直しは、効果が大きく、心理的ハードルも低い良いスタート地点です。月1,000円台の支出で、何万円もの隠れコストが浮く——これだけで、社内の他のレガシー業務改善への動機付けも生まれます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 現在のFAX番号をそのまま使えますか?
プランや条件によりますが、MNP(番号ポータビリティ)で既存番号を移行できる場合があります。事前に申込画面で番号の移行可否を確認してください。
Q2. PCがなくてもスマホだけで使えますか?
はい、専用アプリで送受信が可能です。ただしFAX原稿の作成や編集はPC環境の方が圧倒的に効率的なので、PC+スマホ併用がおすすめです。
Q3. 送信したFAXが届かなかった場合の確認方法は?
送信履歴に送信結果(成功・失敗・受信拒否)が記録されます。失敗の場合は理由コードも表示されるので、再送やルート変更の判断材料になります。
Q4. 個人情報の保護はどうなっていますか?
通信は暗号化されており、PDFはサーバー上でも暗号化保存されます。事業者として個人情報保護方針も公開されているため、業務利用でも安心です。
Q5. 法人契約はできますか?
個人事業主はもちろん、法人契約も可能です。複数ユーザーで利用するプランや、請求書払い対応も用意されています。
Q6. 月の送受信枚数に上限はありますか?
基本受信は無制限、送信は従量制が一般的です。大量送信を見込む場合は上位プランや専用パッケージへの相談で対応可能です。
Q7. 紙のFAXからの完全移行は難しいですか?
受信側の取引先には何も影響しないため、移行は実質的に自社内の運用変更だけで完結します。心理的ハードルより、棚卸し作業の方が大変なくらいです。
Q8. 解約はいつでもできますか?
基本的に契約期間の縛りがないか、短期間の最低利用期間で解約可能です。詳細は契約時の規約を確認しましょう。
Q9. 海外からの送信や受信もできますか?
海外からの送信もインターネット接続さえあれば可能です。海外FAX番号への送信は別途料金がかかる場合があるので注意しましょう。
✏️ 黒田 蓮より
FAXというキーワードを聞くと「2020年代にまだそんなインフラを?」と感じる方は多いはずですが、年額換算で見るとFAX運用の隠れコストは想像以上に大きく、年12万円規模の支出が「気づかないうちに」消えていく構造になっています。回線、機器リース、消耗品、電気代、設置スペース、そして何より「FAXのために事務所に戻る」という時間コスト。これらをまとめて見直せるのが、Message+のようなインターネットFAX移行の真価です。サブスクという仕組みは「毎月いくら」と小さく見えますが、解約しない限り永遠に支出が続きます。だからこそ、年額・3年・10年で計算する習慣が大切です。Message+の場合、月1,500円のプランでも年1.8万円、10年で18万円。一方、従来運用なら10年で130万円超。差額の112万円を、他の業務投資や自己投資、ハイスペックPCの買い替えなどに振り向けられると考えると、判断軸が一気にクリアになります。「FAXを完全に捨てる」のではなく、「FAXを最小コストで残しつつ、運用をPCで完結させる」。これがインターネットFAX移行の現実的な落としどころで、いまだにFAXが残る業界に身を置いている方ほど、検討する価値があります。コスパ目線で見ると、ここまで分かりやすい削減効果が出るサブスクは珍しいです。気になっている方は、まずは月100枚以下の小さいプランから試してみるのが、一番ロスのないスタートだと思います。
まとめ:年額で見れば「即決」が正解になることが多い
サブスクは年額で考える習慣が肝心
月1,500円という金額は、サブスク慣れしていると安く感じてしまいがちですが、年で1.8万円、10年で18万円という長期支出として見ると、ちゃんと判断材料になる金額です。逆に、従来運用が10年100万円以上かかっている場合は、Message+への移行は明らかに合理的な判断です。
業務効率化と相性が良い「最初の一歩」
FAX運用の見直しは、効果が大きく、影響範囲が小さい、業務改革の入り口として最適なテーマです。ここからクラウドストレージ活用、電子請求書、電子契約と連鎖的に効率化が進む事業者が多いのは、それ自体が「気づきの起点」になるからです。Message+で得た成功体験を、他のレガシー業務改善のテコにする戦略が現実的です。
導入事例イメージ:3パターンのシミュレーション
パターンA:1人税理士事務所(顧問先30社)
顧問先からの月末FAX受信が集中するこのパターンでは、Message+導入で月8,000円相当のFAXコストが2,500円に縮小。年6.6万円のキャッシュフロー改善が見込めます。出張先の顧問先訪問中も、スマホで即座にFAX確認ができるため、業務スピードも向上。事務所スペースから複合機が消え、応接スペースが広く取れるという副次効果も無視できません。
パターンB:在宅Webデザイナー(個人事業主)
普段はメールで完結する業務でも、年に数回「FAXで請求書を送ってほしい」と言われるケースに困っていたデザイナー。月1,000円台のMessage+契約で年間の請求書FAX対応に余裕で対応でき、それ以外の月は受信のみで運用。電話番号も付帯するので、固定電話の代替としても活用できる柔軟性が魅力です。
パターンC:建設業の小規模工務店(社員5名)
図面FAXが日常的に飛び交う建設現場では、受信FAXをクラウドストレージに自動保存する仕組みが業務改善に直結します。これまで紙でファイリングしていた図面が検索可能なデータ資産になり、過去案件の参照が瞬時に可能に。月額3,000円程度の支出が、業務効率と組織知の蓄積を生み出します。
移行プロジェクトの進め方
STEP1:現状コストの棚卸し
まず「FAXに毎月いくら払っているか」を可視化します。回線基本料、複合機リース、用紙代、トナー代、修理費、電気代、設置スペース換算コストまで含めて1ヶ月の合計値を出すと、Message+移行で削減できる金額が具体的に見えてきます。判断のための数字が揃わないまま検討するのは時間の無駄です。
STEP2:移行リスクの整理
取引先の数、年間FAX送受信枚数、現FAX番号の重要度、移行手続きにかかる時間を整理。リスクが小さいなら即移行、リスクが大きいなら段階的移行(並走運用期間を設ける)を選択します。並走運用なら月数千円の追加コストで安全に切り替えられます。
STEP3:契約と運用フロー設計
プラン選定、申込、受信ルール(メール通知 or アプリ通知)、保存先の整備、表紙テンプレ作成までを2週間程度で完了させるのが目安です。最初の1ヶ月はパイロット運用として無理せず慣らし、2ヶ月目から本格運用に乗せる進め方が安全です。
